Dreamer
それから私と男の子は、遅刻したわけを話していた。

「...そして気づいたら、時間過ぎてて。」

「俺も~!よく見たら、目覚まし時計壊れててさぁ!」

男の子も、私と同じで寝坊だったらしい。


最初はどんな人だろうと不安だったけど、話してみると面白い人だ。

そうこう話しているうちに、電車は駅に到着した。

学園は駅から3分という、距離。

それもこの学園を選んだ理由の一つでもある。

他に、もっと大きな理由もちゃんとあるけど。



「着いた。」

男の子が言った。

「うん、着いたね。」

私がうなづいたすぐ、男の子は首の後ろで手を組んだ。

「しっかし~、どうすっかな~」

「ん?どうしたの?」

隣で首をかしげて聞いた私に、男の子はだるそうに呟く。

「いや~、入学式早々、遅刻した言い訳をどうしようかと...」

「ふふっ絶対怒られると思うよ?」

はぁーっとため息をついた男の子に笑いかけながら歩いていると、クラス分けの掲示板があることに私は気が付いた。

「ねぇ、クラス分け見に行ってみようよ!」

「あぁ!いいよ。」

私たちは小走りで掲示板の前に向かった。

「なぁ、せーの!っで見ねぇ~?」

「いいよ!」

そして私たちは、クラス分けの結果をせーので見ることになった。

「んじゃ、いくぜ! せーのっ!!」
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