Dreamer
ピピピピピピピピピッ!!
「...うーん.....はっ!」
時計のベルが部屋中に響いて飛び起きる。
入学式の日みたいにならないように、新しく買ったピンク色の時計を見ながら制服に着替える。
いつもと変わらない朝の風景に微笑みながら、リビングに向かうと
「おはよう、みずき。」
フライパンを片手にそう言ったのはお母さんだった。
「お母さん!!どうして??」
私の顔を見て笑いながら、お母さんが言った。
「今日はみずきにとって大事な日だから。」
その言葉を聞いた瞬間、目の奥が熱くなっていくのが分かった。
「お母さん..ありがと。」
お母さんは首を縦に振ってから、"あとね"と続けた。
「これ、お父さんから。」
「え....」
お母さんに渡されたのは、手紙だった。
ゆっくりと手紙を開く。
<みずきへ。
面と向かって話すのは照れくさいので、手紙で書きます。
俺はお前の歌声を聴いたことはないが、きっと素晴らしいものだと思っています。
だから、お前は何も飾らないで自分らしく歌ってください。
良い結果が聞けることを祈っています。 父より。>
「..うぅっ..ありがとう、お父さん..。」
私は泣きながら手紙を胸の前に抱き寄せた。
お母さんは優しく私を抱きしめて、背中を撫でた。
「...それじゃあ、行ってくるね。」
私は靴を履いてお母さんの方を向いた。
お母さんは後ろに組んでいた手をほどくと、私に何かを持たせた。
「お守り..?」
「"みずきが笑顔でいますように"ってお願いしといたの。だから、きっと大丈夫よ。」
お母さんは笑ってそう言うと、私の背中を押した。
そのはずみで私は玄関のドアに手をついた。
そして首だけ後ろに向けながら言った。
「行ってきますっ!!」
お父さんからもらった手紙とお母さんからもらったお守りを握って、私はオーディション会場に向かった。
「...うーん.....はっ!」
時計のベルが部屋中に響いて飛び起きる。
入学式の日みたいにならないように、新しく買ったピンク色の時計を見ながら制服に着替える。
いつもと変わらない朝の風景に微笑みながら、リビングに向かうと
「おはよう、みずき。」
フライパンを片手にそう言ったのはお母さんだった。
「お母さん!!どうして??」
私の顔を見て笑いながら、お母さんが言った。
「今日はみずきにとって大事な日だから。」
その言葉を聞いた瞬間、目の奥が熱くなっていくのが分かった。
「お母さん..ありがと。」
お母さんは首を縦に振ってから、"あとね"と続けた。
「これ、お父さんから。」
「え....」
お母さんに渡されたのは、手紙だった。
ゆっくりと手紙を開く。
<みずきへ。
面と向かって話すのは照れくさいので、手紙で書きます。
俺はお前の歌声を聴いたことはないが、きっと素晴らしいものだと思っています。
だから、お前は何も飾らないで自分らしく歌ってください。
良い結果が聞けることを祈っています。 父より。>
「..うぅっ..ありがとう、お父さん..。」
私は泣きながら手紙を胸の前に抱き寄せた。
お母さんは優しく私を抱きしめて、背中を撫でた。
「...それじゃあ、行ってくるね。」
私は靴を履いてお母さんの方を向いた。
お母さんは後ろに組んでいた手をほどくと、私に何かを持たせた。
「お守り..?」
「"みずきが笑顔でいますように"ってお願いしといたの。だから、きっと大丈夫よ。」
お母さんは笑ってそう言うと、私の背中を押した。
そのはずみで私は玄関のドアに手をついた。
そして首だけ後ろに向けながら言った。
「行ってきますっ!!」
お父さんからもらった手紙とお母さんからもらったお守りを握って、私はオーディション会場に向かった。