Two dream
しんと静まり返り、耳に聞こえるのは
母が見ているテレビの音が少し。
そんななか寝ていると、どんどん意識が遠のいて行った。
この夢だけは
やけにはっきりと覚えている。
気付くと私は知らない家にいた。
そして、私は大人。
自分の背格好まではわからない。
ただ見えるのは知らない家と
知らない男の人。
「おい、起きたか??」
「え?」
「すごくうなされてたぞ那月。大丈夫か?」
「え、あ、うん。」
誰だろう?
私は素直にそう思った。