不器用クリスマス


「何、それ。どういうこ・・・・・・!?」



途中で言葉が途切れたかと思うと、温かな温もりが唇に落ちる。


驚きに目を閉じると、シャラ、と首元で音がした。



「ん、やるよ」



そう、恥ずかしそうにはにかむ。


雪の結晶の形をした、キラキラと光るネックレス。


それを握り締めながら、心の中で小さく、ありがと、と呟いた。


そんなに握ったら壊れるぞ、と萩はまた憎まれ口を叩いて笑った。


< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop