不器用クリスマス


そして、ゴソゴソとカバンを漁ったかと思うと、すっとそれを首に巻いた。



「・・・・・それ」


「ありがと、な」



黒に、白のラインの入ったマフラー。


手には、小さな水色のメッセージカード。



「ちょ、今それ見ないで!!」


「はっ、やだね」



にやっと笑って、君はメッセージカードへと視線を落とした。


もう逃れられないと、少し小さくなりながら、反応を待つ。



「・・・・・あのさ」

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