不器用クリスマス


「わたし、真剣に聞いてるんだけど!」



そう、萩の前に立ち塞がって、わたしは大声で言った


いつも、冗談交じりにしか言葉を返さない。



「は?何で怒ってんだよ」


「別に怒ってないし、真剣に聞いてるの!!」



ふてぶてしく、わたしから視線を逸らした。


その顔に、さっと迷惑の文字が過ぎったようにも、見える。


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