向日葵


公介は少しだけ目を細めた。

「何が言いたい?」

少し怒りが混ざっている公介の声。


「どうして…私じゃないの?」

公介の顔が少しずつ険しくなっているのが分かる。だけど止まらない。

「どうして…あの人なの?どうして…南なの?どうして、どうして…あの人なの?」

公介が眉間にしわをよせる。
本当に自分が馬鹿だと思う。

「私は…私なのに。佐倉先輩じゃないのに…」


< 145 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop