向日葵
「南はそれを俺に聞きたくて来たのか?」
口調が荒々しかった。
私は黙って頷いた。すると公介は静かに話始めた。
「俺ともえは1年の時から付き合い始めた。好きで好きで仕方なかった…あいつの笑顔が好きだった…でも、いつからか本当の笑顔で笑わなくなったんだ…作り笑いだけを浮かべるだけに…それが俺の浮気のせいでな…あいつが作り笑いしてるって気づいてたけど俺は何も言わなかった。…いや、言えなかったのかもな…」
公介はははっと乾いた笑をうかべた。
「あいつを幸せにするなんていってたけど俺は結局もえを苦しめてただけなんだ…笑って欲しかったけどあいつから本当の笑顔を奪ったのは俺なんだ。」
公介は私の方を見て笑った。
だけど、目は全然笑ってなんかいなかった。