向日葵


「そして、俺の浮気で傷ついたもえを支えてたのが姫川だったんだ…姫川はもえを本当に心から笑わせてやったんだよ…俺も浮気をやめて頑張った。辛い思いさせないように出来る限り傍にいた。…だけど過去の過ちは消えねーよ…。もえが姫川先輩と一緒にいた時間はもえにすれば本当に大切な時間だったんだろーな…」


辛そうに泣きそうな顔をした公介。
自分を責めてる公介。

「俺と違って姫川はもえの為に身を引いた。それで、もえは姫川の存在の大きさに気づいたんだよ。…まぁ、俺はもえが姫川を好きだって気づいてたけど…」


「…え?」

「見てたら分かるよ…好きな女のことくらい…」


そう言って泣き出しそうな私の頭をくしゃっとなでた。


< 149 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop