向日葵


〜南もえside〜


私は茜ちゃんに聞いたその日の放課後びょういんへ行った。


ー…すると病院の待合室に姫川先輩がいた。
ベンチに腰をかけしたを向いて座っていた。

何故だか私は姫川先輩の元へ行った。
私は姫川先輩に近づき声をかけた。

「あの…」

姫川先輩の肩がびくりと動き顔をあげようとしない。

「早かったな…」

優しい口調で、でもどこか寂しそうに喋り出す。

「南波、どうだった?」

「え、あの…」

姫川先輩が私の手を握る。
大きく、暖かい手で…。



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