向日葵



呆然と立ち尽くす私をよそに姫川先輩たちはベットの横に椅子を用意しそこに座った。

姫川先輩は私の方を振り返り
「お前も座れよ。」
と椅子を用意してくれた。

私は用意された椅子にゆっくり腰をおろした。


静まり返った病室の中で佐倉先輩が口を開いた。


『…公介ね、ヒック…私のせい…で、ふっ…右腕…ひっ、ヒック…麻痺しちゃった…くっ…』


嗚咽でうまく喋れないのかそれでも必死に言葉を伝えようとしていた。

「もえのせいじゃないよ」

公介が佐倉先輩をかばう。

『斗真…わ、わたし…』

そんな佐倉先輩を姫川先輩は優しい目で見つめ
「大丈夫だ」
と佐倉先輩を落ち着かせる。



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