向日葵
荒ぶる気持ち
私はそれから公介の病院前にいった。
「んで、」
中から公介の声が聞こえる。
「あとは頑張るしかありません」
医者の申し訳なさそうな声が耳についた。
「じゃあ、こんな右手必要ねーよ!」
「それは、リハビリで、」
「もう俺の右手神経通ってねんだろ?!ッ...まだ、夢も見つけてねーのに...」
悔しそうに噛み締めて言葉をはく公介...。医者は黙って病室から出ていく。私はとっさに壁に隠れた。
泣くな、私は泣いちゃダメなんだから!私は泣いてる場合なんかじゃないんだから!
ー...それから2時間が過ぎた。私は思い足取りで公介の病室へ向かった。
ガラガラ
どんな顔で公介を見ればいいのか分からなかった。だけど、そんな私をよそに公介はいつもの笑顔で私を迎えてくれた。
そして私達はいろんな話をした。
今までの話やこれならの話...