向日葵
『たし、私、もう泣かない!夢見つけたから、
実現できるように頑張ってみせる!私がいつまでもメソメソしてても何もかも変わらないもん!頑張って、頑張って、前だけ向いてたい!』
公介はビックリして、少し悲しい顔をした。
「オレのせいで...」
『違うよ!私が弱虫だから!』
私はもう大丈夫だからって、これ以上誰も傷ついて欲しくない。私の気持ちが皆に伝わるように頑張って、頑張って一人でも立っててみせるから...
「ふはっ…」
公介が小さく笑った。
「つえーんだな…、さっきまで泣いてばっかりだったもえが嘘みてーだな…ははっ、もえ、夢掴みに行くなら後ろばっか振り返ってねーで、前だけを見てろ。強くな…」
公介...
『いつか...絶対に、私が公介の腕治してみせるから!』
公介は大きく目を見開いた。
「あぁ、楽しみだな...約束だぞ」