向日葵





『たし、私、もう泣かない!夢見つけたから、
実現できるように頑張ってみせる!私がいつまでもメソメソしてても何もかも変わらないもん!頑張って、頑張って、前だけ向いてたい!』


公介はビックリして、少し悲しい顔をした。


「オレのせいで...」


『違うよ!私が弱虫だから!』


私はもう大丈夫だからって、これ以上誰も傷ついて欲しくない。私の気持ちが皆に伝わるように頑張って、頑張って一人でも立っててみせるから...


「ふはっ…」


公介が小さく笑った。


「つえーんだな…、さっきまで泣いてばっかりだったもえが嘘みてーだな…ははっ、もえ、夢掴みに行くなら後ろばっか振り返ってねーで、前だけを見てろ。強くな…」


公介...


『いつか...絶対に、私が公介の腕治してみせるから!』


公介は大きく目を見開いた。


「あぁ、楽しみだな...約束だぞ」





< 209 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop