向日葵
〜斗真side〜
もう一ヶ月もえと話してない。毎日のように南波の所に行ってるらしい。
もう俺の彼女でもなんでもないもえが他の誰かに取られるのが怖かった。だから久しぶりにもえに喋りかけてみたら。
「もえ」
『え?!』
俺が喋りかけてきたからかびっくりして持ってる教科書を床に落とした。
『あっ、え…ぇ?…ごめん』
急いで教科書を拾った。
『な、なに?』
ここまで動揺されるとは思ってなかった。
「あの、さ…今日俺も南波の病院行っていいか?」
俺の言葉に少し目を見開いた。そしてふわりと笑った。
『当たり前だよ』