向日葵






そして放課後二人で南波のいる病院に向かった。


ガシャン



南波の教室の中から大きな音が聞こえてきた。


「南波くん!」


医者の慌てる声が聞こえてきた。



「意味分かんねーよ…」


そして今にも消えそうな南波の声が聞こえた。


「治んねーってどうゆうことだよ!それに右腕切断?笑わせんじゃねーよ!…なぁ、お前ら医者なんだろ?医者ならなおしてくれよ!」


俺はゆっくりともえに視線をうつす。手で口を抑え必死に涙をこらえていた。


もえは病院の外まで走り出し、俺は急いでもえをおいかけた。









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