向日葵

『…私ね普段公介とファミレス来てもドリアなんて頼まないんだ。』

「そーだろーな…」

当たり前だろとでもゆうように姫川斗真が言ってきた。

「てか、お前まだあいつと付き合ってんの?」

『うん!』

「ふーん…」

そこで私はふと疑問に思った。

『…姫川君って私の名前覚えてる?』

「は?」

突然何だよ的な視線を私に向けてきた。

『だってずっとお前、お前って…』

「知ってるよ、佐倉もえだろ?」

『あ、もえでいいよ!』

「分かった。もえ」

私の名前を呼んでふわりと笑った姫川斗真に一瞬ドキッとした。

「あ、俺も斗真でいいから」

『あ、うん!』

よく見ると本当にかっこいいなぁ。

ダメだ!なにやってんの、私!
そしてふと視線をそとにやった。

あ、まただ。
公介が他の女の人と歩いてる。

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