向日葵

斗真といるとありのままの姿をさらけ出せる。
斗真は曇だった私の心をすぐに晴れにしてくれる。『斗真って私の太陽みたい』心の中で呟いたはずがうっかり声に出てしまった。

「え?!」

恥ずかしすぎる!

「あ!」

斗真は続けてこう言った。

「ひまわりってさ太陽が絶対必要だろ?だから、お前にも俺が必要ってことだろ?」

ハハッと子供みたいに笑う斗真。斗真の言葉が重くのしかかる。確かに私には斗真が必要だ。辛い時、寂しい時傍に居てくれたのは決まって斗真だった。

私は何て馬鹿だったんだろう。
この時公介の事、斗真の事も傷つけていた事に何も気付いていなかった…。

< 32 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop