向日葵
気付いた気持ちと、最後の決心
斗真の顔にも無数の傷があった。
私は何も考えず斗真の元へ走って言った。
『斗真!』
私は振り降ろされた斗真の手にしがみついた。
「誰だよ?あ?」
もちろん私は手を振り解かれて地面に尻もちをついた。
斗真はびっくりした顔をした。
『斗真…』
斗真はニヤリと笑った。
「邪魔すんなよ、楽しい所だったのに」
その言葉に私は怒りが込み上げてきた。
パシンッ
私の手は斗真の頬を叩いた。
斗真は私が叩いた頬を触り私を見た。
そして私は口を開いた。
『どうして?どうしてあんなになるまで人を殴ったりするの?』
「も…」
『斗真の馬鹿!斗真の手は人を殴るためにあるんじゃない!その手で何度も私を助けてくれたでしょ?…もう、やめてよ!』
私はその場で泣きじゃくった。