向日葵

「ば、南波!お前何て事…」

「南波、佐倉に限ってそれはねーよ!同中だから分かるけど皆に対等に接して、ちょー、性格いいんだぜ!」


「へ、へぇー、」

それからまた佐倉に関する話題が始まった。 ついてけねーよ。
ガタッ

「ん?南波、どうした?」

「ちょ、便所」

教室を出てトイレに向かおうとした時、
佐倉たちの話し声が聞こえてきた。

「もえ!みた?南波君ちょー、かっこいいんだけど!」

「私は断然姫川君!」

姫川?って確かに男のオレから見てもかっこいいもんな…

「もえはどう思う?」

オイオイ…

『南波君かな?』

えっ?

「でしょー?」

「えー、でも南波君って絶対にうらで遊んでるよ!」

「確にー!」

次は人の悪口かよ…女って意味分かんねーな…

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