向日葵
ショック
もう、凄いムカつくんだけど!何よあいつ!
…知ってるもん。香水が浮気してるなんて。
公介が私の事好きじゃないなんて分かってる。
「…でさー、」
「えー?」
あっ、公介の声だ!
「こうす…け…」
見なきゃよかった。
それは公介がほかの子とキスをしている。
女の腰に手を回し何度も何度も…
私はその場をさりもういちど屋上に向かった。
そして勢いよくどあを開けた。
「うわっ、…ぶねーなー…」
それは姫川斗真だった。
私は姫川斗真を押しのけフェンスの傍に腰を下ろした。
何度もさっきの公介と女の人のやりとりが頭をよぎる。
だけど平気だよ、苦しくなんか、悲しくなんかない。大丈夫。私はじぶんに言い聞かせた。
じゃり。
私は勢いよく後ろを振り返った。