向日葵


俺達1年の間には佐倉先輩のファンクラブがある。姫川斗真とは付き合ってて学校公認のカップルだ。

俺は佐倉先輩を見た瞬間恋をした。
だけど、もちろん2人の間に入れる訳もなく…
ただ見つめているだけだ。だけど、ある日友達に進められ告白することになった。

そして今俺は佐倉先輩を呼んで体育館裏にいる。佐倉先輩を呼び出したはいいもののずっと黙り込んでしまった俺に、佐倉先輩はしびれを切らしたのか問いかけてきた。

『何かようがあるの?』

「え?」

俺はみるみるうちに顔が熱くなった。

『…ねぇ?』

「え?な、なんすか?」

『…話がないなら私戻ってもいいかな?』

「…。」

『斗真も待ってるし…』

俺はその言葉に「好きです!」といった。が、
もちろん返事は『ごめんなさい。』だった。

だけど簡単に諦めるわけもなく、

「好きでいるくらい、良いですよね?」

と言った。
佐倉先輩は少し困ったように笑った。


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