向日葵


『気持ちは嬉しいんだけどごめんね?斗真に心配かけたくないから…』

と優しく俺に言ってきた。
さっきから斗真、斗真って…俺はだんだんイラつき始めた。一度幸せを壊したくなった。
俺の心に苛立ちと嫉妬が生まれた。

俺は佐倉先輩を壁に押し付け佐倉先輩の首に口をつけた。

『ちょ、いや…!』

佐倉先輩は必死に俺を拒み続けた。
俺は首にキスマークをつけおわると静かに首から口を離した。

パシンッ

叩かれた音だけが響きわたる。
佐倉先輩は目に涙をため聞こえるか聞こえないような小さな声で『さいてー…』といいその場を去っていった。


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