私と敵と好きな人と


「すごっ、みんないるじゃん」


『うわ~、ほんとにやってるよ』


李音はキョロキョロし始めた。あ、千尋か。


『あれ?柚帆ちゃん』


ん?誰だ?と思って振り返る。


「あ、誇呂ちゃん!」


薫のことが好きな!


『薫くん、カッコいいんです!こっちです!』


「えっ、えっ?!」


そのまま私は誇呂ちゃんに連れられ群集の中に入って行った。



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