私と敵と好きな人と
……あの時は確か…私が「デートみたい」とかふざけたこと言っちゃって、
うわぁ、やっちゃった!と思ったら、
口ふさがれて、気まずくなったんだっけ。
あぁ……恥ずかしすぎるー……
ちらっと横目で薫を見た。
こいつもそーとー変わった奴だよね……
……パチッ
「わぁ?!」
『なんだよ、人の顔ジロジロと…』
「なんでもないっ!」
『あっそ』
なんでこんな私が慌てて、冷たくされなきゃいけないの!?