私と敵と好きな人と


『おっ、進んでるね女子』


「………っ!」


横から顔を出したのは優太だった。


あー、びっくりした……


「あれ、優太。作業は?」


『ん?今、休憩』


「へぇー、そうなんだ」


周りを見ると男子がぞろぞろと歩いていた。


だから優太も来たのか…


『………頑張ってるな』


「うん、千夏が上手いから負けないようにしてるんだ」


『確かに、水野は上手そうだもんな』


クスッと優太は笑った。

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