私と敵と好きな人と

  
『…………まぁ、やっぱ凹むけどね』


へらっと悲しそうに優太は笑い、

抱きしめていた手を離した。


「うっ……ごめっ………」


『いいよ。……………あっ』


「あっ?」


『いや………』


優太は何故か口を閉ざした。


< 189 / 255 >

この作品をシェア

pagetop