私と敵と好きな人と



『………んだよ…、見んな』 


「薫って照れ屋さんだよね??」


『怒るぞ』


こんなやりとりがなんだか嬉しくて、

楽しくて時間なんか進まなくていいのになんて

思ってしまって。


「………あ、薫着替えちゃったんだね…」


私は少しショボンとした。

あー、写真撮れなかったな……


『着替えるっつーの、あんな衣装』


「うわ…、かっこよかったのに……」


『…………』


何故か沈黙が続いた。


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