私と敵と好きな人と
「『…………………………』」
き、気まずい……
2人で並んで歩いてるはずなのに、若干距離が出る。
まだ、慣れてないからだ……。
『あー、あのさぁ………』
けど、その沈黙を切り裂いたのは薫だった。
『ごめん、あん時………壁にぶつけて……』
「あん時……??壁………?」
そして昨日ののとを思い出した。
「あっ、あの壁ドン!!」
『壁………ドン??」
『?』マークを頭に薫は浮かべた。
あれ、その話じゃないの……?