私と敵と好きな人と



「ふぅ………」


デートか……本当だったらいいのに


優太の周りには女の子が集まる


だってカッコイいし、優しいもん


私なんか周りの子より少し多く話せるだけで、

別に特別でもなんでもない


いつか優太の目に私が写ればいいな……


『また、優太のことか?』


「か、薫」


ちょっと不機嫌な目をした薫が私を見ている


なんでそんなつまらなそうな顔をしてるんだろ……


「まぁ……ね。薫は?元気ないじゃん」


『オレ?知らね』


知らないのかい……


しかもそんなに素っ気なく……


いつもか…

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