私と敵と好きな人と


「ありがと、薫」


すると薫はキョトンとした

けど、その後ギロッと私を睨んだ


『誰もお前を呼びに来たとは言ってねぇだろ!!

 お前がぼーっとしてたら周りに迷惑かかるだろ!!』


………けど、こうして呼びにきてくれてるじゃん


この素直じゃない奴。優しいところあるくせに


「で、これでどうしよっかー……」


『とりあえず合流して……って…
 やべ…ケータイ置いてきた……』


「えぇ?!嘘…けど、私持ってるし……

 ん?あ!李音から電話!!」


『電車内では出んなよ?』


「あ、そっか」




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