私と敵と好きな人と



じゃあ、ちょっと待って。


千尋のことが好きな人たちと李音が話してる


李音は…千尋の彼女だよ?

しかも周りの子は他クラス……


それって………


『おい』


その途端、耳元で低い冷めた声が聞こえた。

私はやっぱり振り返ってしまう。


「なにしてんの、薫」



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