私と敵と好きな人と
その音と同時にまた目を開けた
李音がたたかれた音だと思ったけど、それは違った
『悪いけど、僕、李音しか許せないんだ。
後、李音は僕のものだから勝手に手をださないで欲しいんだけど』
私が見た光景は、叩こうとした手を千尋が止めたらしい。
李音は驚いているのかぼーっとしてしまっている。
いつもの千尋の口調からは考えられない言葉だからビックリした…
『千尋ー!!』
そう言うと李音は千尋に飛びついた。