私と敵と好きな人と



『………………妬いてたんだよ。

 電車の中で薫より先に行けたらとか。

 4人になった時もあいつのことばっかりだったよ』


「……………ごめん」


『謝んなよ、お前のせいじゃないんだから。

まぁ、これが無かったら気付かなかったし』



………優太はへらっと笑ってみせた。

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