ノーチェ


……………



次の日は昼過ぎから雨だと天気予報は伝えていたけれど

一向に降る気配すらない青空は店先の花に光を届けてる。



「うぅ~…頭痛い…。」

そんな清々しい陽気とは裏腹に菜月は頭を抱えてレジの横に座り込んでいた。




「飲み過ぎなんだよ、菜月はいつも。」

はぁ、と説教じみた溜め息を落として
ネットで花を注文する。



「何よぉ、先帰ったくせにぃ!」

「ごめん、ごめん。やっぱ合コンはあたしには向いてなくて。」


カチっとマウスでクリックして数字を打ち込む。

菜月のこの様子だと
今日は仕事をするつもりはないらしい。




ふいに時計に視線を移したあたしは

「菜月、あたし配達あるんだ。店任せていい?」

そう言ってパソコンから離れる。




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