ノーチェ

言葉にするのは
いつだって簡単だった。



だけど、言葉は嘘つきで人を傷つける凶器になるんだと

色んな事を乗り越えて
そう感じる事が出来た。




だから、薫。


いつかまた、あなたを傷つけてしまう時がくるかもしれない。




でも、それでも。


それでも二人の絆が揺るぎないモノであれば
きっと、離れたりなんてしないよね。



そう、離れたりなんかしないんだ。





まだ、あなたの気持ちにハッキリと向き合えないけれど

『好き』とか、よくわからないけれど


………薫。




あたしは、あなたの傍に居たい。

あなたに、傍に居て欲しいって


そう思ってるから。




……信じて。



気持ちの整理をつけて
きちんとあなたに向き合える、その日まで。