I Know~俺たちは諦める恋ほど、溺れるように愛し合う~
【乃愛】
自分の部屋。
「んんっ…ふっ…」
先生はキスをしながら、私の服を丁寧に脱がしてゆく。
「キレイだよ」
「あまり見ないで…」
私がそう言うと、先生は自分の服を脱ぎ捨てる。
「これで、恥ずかしくないだろ?乃愛…」
先生が私の名前を呼んだ。
…嬉しい。
お姉ちゃん、こめんね。
私は彼が好き。
彼を愛してる。
先生は全身にキスを落とす。
「あっ…ふっ…はぁ…んっ…」
「乃愛、呼んで…」
「…え?」
「俺の名前」
「翔也…」
「乃愛…」
と、何度も呼び合って深いキスをした。
「乃愛、俺…限界。結構、痛いだろうけど…いい?」
「手を握って…」
手を握ると、先生―――翔也が私の中に入って来た。
「あっ…やぁ…痛っ…」
「やっぱり、痛いよな。ごめんな…」
そう言って、キスをする。
舌同士が深く激しく絡み合う。
「んんっ…ふっ…あっ…はぁ…っ…」
もう、この吐息がどっちのものかもわからない。
私の身体(からだ)は溶(と)けて、翔也に溺れてゆく。
この夜の事を決して、後悔はしない。