先生と呼ばないで【完】

「いるけど…小春ちゃんの飯を食ってみたい。ウチのメシ飽きたんだよ」


コックさんの料理を毎日食べている八神君が私のご飯を食べたら…まずいに決まってる。


「でも…」


「俺オムライス食いたいっ」


まるで子供のように目を輝かせて迫ってきた。


それにオムライスなら作り慣れている。


「うん…オムライスなら作れるよ」


「よっしゃーーー楽しみぃ~」


こんなにはしゃがれるとは…


美味しいと言ってもらえるように頑張らないとな…


コックさん達には帰ってもらったようで、キッチンには誰もいなかった。


それにしても…かなり広いキッチン。


どこかの料理店の厨房のようで一般家庭にはない調理器具も沢山ある。


急にプレッシャーを感じてきた。


冷蔵庫にあるものは何でも使って良いと聞いていたので見てみると、食料がギッシリ。

八神君リクエストのオムライスとスープとサラダ…でいいかな。


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