先生と呼ばないで【完】
イルカの絵
私には行きつけのBARがあった。
大学時代に友達と見つけたんだけど、お酒もつまみも美味しくて、一人でも気軽に行けるBARだった。
「すいませーん、ジンバックくださいっ」
マスターにそう言うと、目の前に座っている智子がじっと私の顔を見つめてきた。
智子とは、大学生の時に友達になった。
ここのBARも二人で飲み歩いてる時に見つけたので、今もこうやって一緒に飲みに来る。
「小春…今日飲みすぎじゃない?一件目でも結構ビール飲んでたよね?」
「いーのいーの、明日休みなんだから」
「松原先輩、心配してるんじゃない?」
「京平には智子と飲みに行ってくるってちゃんと言ってあるから大丈夫!」
智子は軽くため息をついた。
「まー、ストレスたまるよね。うちの学校もさぁ、言う事聞かない子ばっかりで…」