先生と呼ばないで【完】
智子も私と同じく、英語の教師になった。
不良ばかりいると言ってた智子の高校は相当荒れているらしく、話を聞くと本当に大変そうだった。
「放課後なんて、フツーに暴走族が学校に来るんだよ!?信じられないでしょ」
「ウン…やだね」
そういう話を聞くと、私の悩みなんてまだまだ可愛いものなのかとも思うけど…
「てか、小春もなんか悩んでそうだね?」
「そうなの…最近さ、ある問題児の事で頭が痛くて」
智子に八神君の事を全て話した。
「……面倒なことになったね…、でも気をつけなよ!?」
「え?何が?」
「いくら生徒でも相手は男!しかもイケメンなんでしょ?…ヤバイ関係とかにならないよーにねっ」
ヤバイ関係って…一線を超えるってことだろうか。
「…そんなことありえないから」
「わかんないじゃん!ちゃんと松原先輩にも協力してもらいなよ!」