先生と呼ばないで【完】
私の顎を掴むと、そっとキスを落とした。
大人のキスの味。
八神君にされたような荒々しいキスじゃない。
……というか、あんな乱暴なのキスじゃない。
私は京平の優しいキスに身をゆだねた。
数日後―――――
結局八神君は一週間学校を休んだ。
京平にはあまり気にしなくても…と言われたけど、やっぱり自分の生徒だし、本人にはあんなエラソーな事も言っちゃってるし。
このままにしておけない。
………と、八神君ちの住所をスマホで検索して来てみたものの。
目の前にはどでかい塀と、どでかい門があって。
そしてその中には、どでかい豪邸が建っていた。
全部どでかすぎるんですけど。
ここって本当に八神君ちなの!?
金持ちとは聞いてたけど、こんなにすごいだなんて。