先生と呼ばないで【完】
歩きながら絵を見てると。
突然後ろから抱きしめられた。
体が硬直してしまって、うまく呼吸ができない。
「や、やが…み君っ…」
「ありがとう小春ちゃん」
え
小春ちゃん!?
振り返るとそこには柔らかい笑顔が。
なんて可愛く笑うんだろう。
「こ、小春ちゃんって!!先生でしょ!?」
「いーじゃん、オレがそう呼びたいんだから……ね?」
『ね?』って可愛い顔で言われても…
後ろから抱きしめられたままで、ドキドキが止まらない。
「とりあえず離しなさいっ」
「い・や・だ」
「八神君!?怒るわよ!?」
「怒っていーよ。別に怖くねーし」
「はぁ!?」
「あー…やっぱ番号消さなきゃよかったな。また教えてよ?小春ちゃんの番号」