先生と呼ばないで【完】
「ダメに決まってるでしょ!?」
「……強気だね~オレの力に勝てないくせに」
そう言って私をベッドに押し倒した。
キスされそうなくらいの距離まで近づかれ、八神君の綺麗な髪の毛がサラリと私の頬にかかる。
「いい加減にしなさいっ」
「この状況でもそんな口利けるんだ?」
内心は心臓が爆発しちゃうくらいドキドキしてるけど。
そんな事八神君にバレたくない。
「ど、どかないと番号だって教えないからっ!」
私がキッと八神君を睨むと、はぁーっとため息を吐いて私の手を離した。
「面白くないなーもっと動揺するかと思ったのに」
「こんな事くらいじゃしません!」
良かった。動揺してるのバレテない。
私は気づかれないようにそっとため息をついた。