先生と呼ばないで【完】
「八神が?…へぇ、珍しいな。何かあったのか?」
京平には八神君の家に行った事を言えなかった。
あの日の事を思い出すと、八神君に抱きしめられたことを思い出しちゃうから…
「わ、わかんないけどっ…」
「ふうん?ま、良かったな」
「うんっ……」
ごめん、京平…
本当は言いたいけど、変な誤解されたくなかった。
相手は生徒。…でも、一応異性なわけだし。
そう思って気を付けていたつもりなのに。
嵐は知らぬ間に近づいていた。