先生と呼ばないで【完】
見たことないような真剣な目をしている。
「彼氏いるってわかってるけど。困らせてごめんね」
そう言ってフっと唇が弧を描いた。
「何言ってるの・・・?冗談・・・でしょ?」
「冗談じゃないよ、まぁ・・・オレだからそう思われても仕方ないかもしんないけど。こうやって自分から告ったのって小春ちゃんが初めて」
心臓の音が急激に早くなっていく。
なんでこんなに嬉しいって気持ちが込み上げてくるの・・・
私・・・八神君に・・・惹かれてたの・・・?
「だ、だめ。あなたは生徒だし・・・」
「そんなの関係なくね!?小春ちゃんはどう思ってるんだよ」
強く掴まれた腕が痛い。
想いもひしひしと伝わってくる。
・・・私は・・・