先生と呼ばないで【完】
体が凍り付いた。
もしかして・・・
恐る恐る教頭先生の所へ行くと、彼はしかめっ面のまま、私を校長室へと連れて行った。
手足が震えてくる。
目の前には真顔の校長先生と、しかめっ面の教頭先生。
「あの・・・何かあったんでしょうか・・・」
「心当たりはないのか?」
少し強い口調で教頭が言った。
「い、いえ・・・」
「斉藤先生。実は今朝ある生徒が変な事を報告してきましてね」
教頭とは反対に、校長先生が優しい口調で言った。
「変な事・・・ですか」
「八神君と先生が抱き合ってたとかなんとか」
心臓が口から飛び出るかと思った。
やっぱり昨日の見られてたんだ!!
私はバレないようにできるだけ表情を変えないようにした。