人間狩り【編集中】





「私に、何の責任があるっていうの。何で、あいつらはあんな目で私を見るの」



 (どいつもこいつも、私を蔑むような、卑下するような目で!結局、みんな、このゲームで死ぬんだ!なのに、罪なんてあるの!?)



 大半のクラスメイトたちは、確かに、銃を繭と隆太郎に向けた百合香を恐れた。それは、光太や陽菜も、例外ではない。



 しかし、百合香は思う。



 (私をこうさせたのは、紛れもない、あいつらだ!私をいつも侮って、孤立させたじゃない!)




 彼女は、苦しんでいたのだ。


 幼い頃から、“優しい”と勘違いされ、クラスメイトのいいように扱われる。賢い故に、勉強を教えてとせがまれたが、奴らはロクに感謝もしなかった。


 高校生になっても、それは変わらなかった。誰も、百合香のことを必要としてない。そこにいるから、利用していたのだ。


 確かに、見返りを求めていない体だったが、それはおかしいだろう!





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