人間狩り【編集中】
「そうだよ…、まさか、霊的なものによるゲームじゃあるまいし、誰かが仕組んでるんだよ」
千春も、すかさず発言した。
クラスメイトたちのその輪は、大改革を目指す新党のようだった。
「じゃあ、誰かが仕組んでるのかな」
「武本が、犯人だったら?」
「その線、あり得るかも。先生怯えてたし」
「でも変だよ…。こんな猟奇的なゲームするなら、武本の精神もおかしいはず」
「確かにそうだ、武本は怯えてた。まるで、誰かに命令されてこのゲームを開いたみたいに」
武本が、『人間狩り』の主催者。いつの間にか、それ前提で議論が始まった。
千春と陽菜も、聞く側としてあれこれ考えを巡らせていた。
(────『人間狩り』。人間を狩る、もうじゅう狩りゲームがモチーフの殺戮ゲームで、武器は、槍と、銃)
槍と、銃。千春はなんとなくそこに着眼点を置いた。
(槍と、銃…。もうじゅう狩りじゃなくて、私、他に槍と銃が出てくる“何か”を知ってる!でも、“何か”って、何!?)
時刻は、開始予定時刻から優に10分が経とうとしていた。陽菜は、それに対して疑念を持つ。