人間狩り【編集中】
最初に、あの男を追い込んだ。あの時、初めて会ったのに、彼女に手を掛けた許せない男。
彼女が再会した時は、妻子持ちで、会社員になっていた。
────罪を忘れているとでもいうのか。
自分を壊したあの男。幸せそうに笑うアイツを許すことなどできない。
どれほど、私が苦しんだか?私の心が、何度死んだか?
あの男は、それを知らずに笑っていた。
彼女は、得た富を使い、煌びやかなドレスで、あの男の行きつけのバーへ行く。そこで、男に寄り、色仕掛けで、誘いを掛けたのだ。
彼女のことをすっかり忘れた男に警戒心はなく、鼻の下を伸ばし、美しい彼女に魅了された────。
妻帯者とは、思えない軽はずみな判断。それは、仇となった。
男をホテルに呼び出し、脅迫し、社会的に抹殺するのに、そう時間は要らなかった。