人間狩り【編集中】





 みやかわかなえと、はやまけんた。合計、13。


 つまり、13人で集まらなければならない。現在20人だから、かなえと健太の2人分抜いて考えると、5人もの生徒が犠牲となる立場に当たる。


 __5人も、余る。その事実に誰もが身震いする。


 舞台で、5人も殺されるかもしれない。どんな殺戮が繰り広げられるのか、想像するだけで口内まで胃液が込み上げてくる。




「1、2……7、8……12、13人」



 輪が作られていく。誰ひとりとして、声を荒らげることがなかったのが唯一の救いかもしれない。静かに自然と、輪が作られていく。


 陽菜は、今回も余ることなく輪に入ることができた。
千春も同様に、輪に入れたが、ふたりの間には二度と修復のできないような溝ができていた。




 余ったのは、相澤皐月、御笠優香、小日向百合香、松川しおり、菅野晴人。



 千春は、優香が余ったことに違和感を覚えたが、その彼女は意思が固く、輪の集まりから外れたところに立っていて、元々余ろうとしていたように見えた。




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