時空を越えた先に君がいた。



幸のお母さんはお葬式で
泣く事はなかった


ただどこかをぼんやり見つめて
幸の名前を繰り返し呼んでいた


あの日屋上にいた女子は
厳しい指導と罰を与えられたが
時が経つと何事もなかったかのように
笑いあっている


そして、
あの日を境にイジメは
私に注がれた


理由は
"目障り"


らしい。


よく分からないがあの日のできごとで
私が目障り。なんかうざい。

そう思うようになったらしい。


幸がいなくなった今。


私にはもう信頼できる人がいない…



…幸。



守れなくてごめんね。



幸がまた私の名前を呼んでくれそうで
仕方が無い。


でもこの期待は
花が飾ってある幸の席を見ると
簡単に裏切られる



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